TITANIUM
チタン製整形外科インプラントの ” メリット ”
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ステンレスと比較しヤング率(剛性)が低い。つまり、ステンレスよりも撓り(しなり)のある材質なので、 骨に荷重 が伝わりやすい。(ストレスシールディングが生じ難い・・・過度なプレート厚みは注意が必要)
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熱膨張係数が小さい。つまり、温度差による伸び縮みが小さい。(ステンレスの約50%)
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比重が低いので軽い。(ステンレスの約56%)

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ステンレスと比較し感染抵抗性が高いと言われている。
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インプラント抜去を前提としていないため、インプラント抜去後の再骨折を防ぐ。
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ステンレスと比較しX線吸収率が非常に少なく、CT撮影時にアーチファクトがほとんど生じない。
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X線吸収率が少ないので、X写真において、透過したチタンプレートから骨折ラインを観察することができる。(CRなどを使用し、濃淡調整が必要な場合もある。)
チタン製整形外科インプラントの ” デメリット ”
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純チタンプレートはステンレスプレートと比較しヤング率(剛性)が低いため、初期固定強度が劣る。そのため、2~3週間の外固定が必要。(動物の術後経過によりますので、定期的な経過観察を行ってください。)
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純チタンのプレート中央部に1穴のエンプティープレートホールを設けると応力が集中し、破折する可能性が高まる。
異種金属との併用について
チタンと異種金属を組み合わせると異種金属間に電位差が生じます。この電位差により電気化学的腐食反応が生じ、治癒過程において腐食による不具合を生じる危険性があります。そのため、ステンレスのよう な異種金属間でのインプラントの使用は禁忌です。

引っ張り強さ(N/m2)による " 材料 " の強度比較
【 引っ張り強さ 】

【純チタン2種】

【チタン合金】
【純チタン4種】
材料は引っ張り荷重を与えていくといずれ破断します。その破断するときの応力を「引っ張り強さ」と言います。
この「引っ張り強さ」は、材料の強度を表す最も基本的な指標のひとつとなります。
※ 上記のグラフは、材料その物の強さを表しています。
整形外科インプラントは、加工硬化等の影響により上記の限りではありません。
3点曲げ試験による「チタンプレート」と「ステンレスプレート」の強度比較

